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No Lie-Sense『First Suicide Note』

渋谷店スタッフが個人的視点や思い入れ大いに“込み!”で選ぶ、年間ベスト的選盤企画「タワレコ渋谷アワード」。

店頭での試聴展開は大好評のうちに終了致しましたが、こちらブログ編は継続中!
コメントカードには収まりきらない熱い想いを各担当者が個人的感想と思い入れたっぷりに語ります!

 

 

第一回は「渋谷店の顔」ともいわれている1F NEW RELEASES & RECOMMENDSフロアから、

POP(店頭コメント)の達人との呼び声も高き斉藤健介が登場です!!

 

 

 

SAITO

 

 

アーティスト:No Lie-Sense

タイトル:First Suicide Note

 

 

「みんな違って、みんないい。」
では、ないけれど、100人いれば100通りの考え方感じ方があります。

2013年もたくさんの新譜がリリースされて、皆さまそれぞれ、心に響く素敵な音楽との出会いがあったと思います。

 
音楽は勝ち負けではなくて、どちらかというと、食べ物みたいに、◯◯が美味しかったとか、そんな感覚に近いと思います。さらに言うとカレーはカレーでも、例えば、西荻窪の善福寺川沿いにあるあのお店のチキンカレーが美味しかったとか、母親の作るカレーが、やっぱり1番だとか、自分の舌に合うそんな感覚で、楽しめるのが音楽なのだと思います。

 

 

 

元来、若干ひねくれ者で、天邪鬼な性格が否めない自分としては、音楽もメインストリームに対するカウンター的なアプローチをとる音楽に反応したりするわけです。例えば、パンクロック後に登場したネオアコースティック(パンクアティチュードを持ちながらも、アコギで、しれっと難しいコードを掻き鳴らす、いわゆるネオアコ)や、90年代J POPシーンに対する渋谷系ミュージックなどは、そんな自分の性格になんらかの作用を及ぼし、カタルシスを創出するカウンターミュージックとして、心に響いていた訳です。

 

 

2013年私の選んだ1枚。その作品を表す際に、
「さして意味のない音楽。」
という表現を、目にしました。
「さして意味のない音楽。」…..もう、それだけで、時代に対するカウンター的精神をびんびんに感じてしまうわけです。

 

だって、音楽というのは何かを表現するために、そしてそこに意味を見出すために、鳴らされるものと思う訳ですから。

 

そのアーティストの名前はNo Lie-Sense。

活動休止中のムーンライダーズの鈴木慶一さんと、有頂天etc.様々なユニットで活動するケラさんの2人で結成された新ユニットです。

アルバム「First Suicide Note」は、2013年突然の復活を遂げた、伝説のインディーズ・レーベル、新生ナゴムレコード第1弾としてリリースされました。

 

内容に関しては、昭和レトロな東京の原風景及び、ナンセンス・コメディーのエッセンスをJAPANESE NEW WAVEサウンドで包んだ…、といったところですが、全編にわたってバラエティに富んだポップアルバムなので、非常に聴きやすいと思います。
そして、そこに感じるのは、時代に対するカウンターミュージックとしてではなく、まるでプカプカとクラゲのごとく漂うそんな音楽。

 

それでいて、そこに強烈な“何か”を内包する、そんな作品なのです。
その“何か”とは、慶一さんとケラさんが、独自の価値観で築いてきた長いキャリアの深みなのか、

 

はたまた、この時代に必然として備わったラジカルな何かなのか、わかりません。

つまるところ、それは何だろう?と思いながら、また再生ボタンをプッシュするわけなのです。
また、カウンターとしての音楽の、その一歩先を行ってるかのような、そんな感覚を自分はこの作品に感じ、

それがなんだか自分がこれから先を進んでいく際の道標に出会ったような、そんな安心と喜びを感じ得たわけです。
是非、こちらの作品をお手にして頂ければと思います。

 

 

また、聞くところによると、このアルバムがリリースされたその日に、

なんとNo Lie-Senseとしての新曲をレコーディングしていたというじゃないですか!!

2014年も、よろしくお願い致します!

 

 

 

 

ライター / 斉藤健介

【担当フロア】 1F 「PARTY」
【担当ジャンル】 NEW RELEASES & RECOMMENDS
【得意ジャンル】 オールジャンル
【血液型】 A
【出身地】 東京都
ノンポリがモットーです。