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これ、全国で一番売りたいって思いました!

 

渋谷店スタッフが、個人的視点や思い入れ大いに“込み!”で選ぶ年間ベスト的選盤企画「タワレコ渋谷アワード」。店頭での試聴展開は大好評のうちに終了致しましたが、こちらのブログ編は継続中!コメントカードには収まりきらない熱い想いを各担当者が個人的感想と思い入れたっぷりに語ります!

 

第7回は、ジャンルの壁を縦断する豊富な音楽知識と情熱で良質音楽を紹介し続ける渋谷店が誇る名物バイヤー。コーナーと連動したコンピレーションの監修も手掛けるなど、旺盛なレコメン欲を見せる吉村 健が、2013年あちこちでベタ褒めだったこの作品を紹介します!

 

 

 

YOSHIMURA写真

 

Metome

OPUS Cloud

 

 

「このアーティストのアルバムが出たら、うちのお店が全国一売るぞ!」

 

 Metomeの『OPUS Cloud』、実はこのアルバム、リリースされる前からそう心に決めていました。
数曲聴いただけで、それくらいの魅力をもったサウンド、そしてアーティストだと感じたので。

 

もちろん、たくさんのお客様が日々「何かいい作品はないかな?」と探しに来てくれる
渋谷店のような恵まれた環境だからこそ生まれ得る発想ですし、掲げることのできた目標ですが、
だからこそ、その利があるのにそうできないでどうする?と、自分に問いかけるような決意でした。

 

まだアルバム・リリースの情報が無かった頃、
彼のDJプレイを聴いて甚く魅せられた僕は、すぐさま彼の音源を探しました。

 

しかしネットで探ってみてもCDやアナログ盤などフィジカルでのリリースがある様子は無く、
彼の音を聴くにはDJの現場へ足を運ぶか、SoundCloudやBandcampにアップされている数曲を再生するのみ、という状況でした。

 

Metomeさんは、当時すでに彼と現場を共にしていたDJ仲間や拠点としている関西のビート・シーン、
それから一部の早耳さんたちの間では注目されていた存在でしたが、
フィジカルのリリースがないぶん、”知るひとぞ知る”的存在でもありました。

 

「この魅力と才能をもっともっとたくさんのひとに知ってもらいたい!」
「そのために自分ができること、渋谷店のスタッフとしてここにいるからこそできること、あるんじゃないか?」
そう強く感じていました。

 

だからメーカーさんから新譜案内の資料を見せていただいた時には胸躍りました。
「アルバム、出るんですね!やっと来ましたね!」「大好きです!大プッシュさせていただきますよ!」
あまりに鼻息荒く矢継ぎ早に僕が言うものだから、これから内容を説明しようとしていた営業担当の方も
「あ、もう、なんか…説明する必要なさそうですね…」なんて、ちょっとびっくりした様子。
それくらい前のめりなテンション。

 

この作品がリリースされた当時、1F NEW RELEASES & RECOMMENDSフロアを担当していた僕は、
「これは1Fで展開すればたくさんの音楽ファンに聴いてもらえるチャンスがあるぞ!」
「これはふらりなんとなくお店を訪れてくれたお客様にも〈いいね!〉って思ってもらえる音だぞ!」
「でもテレビに出たりしてるわけでもないし、そういう意味では知名度はまだまだだから、
自分がどうやってその魅力を伝えるか、腕が試されるな」などなど、
バイヤー魂に火を点けられたというか、興奮をおぼえたものです。

 

店頭のPOPもどのように書こうか、悩みました。

 

URBAN,JAZZY,SEXY,BEAT,DJ,サウンド・プロデューサー,ダンサブル,フロアライクetc.
そのサウンドをなんとなくイメージしてもらうためのキーワードはたくさん浮かびましたが、
それだけだとお客様も見慣れた言葉なので、素通りされてしまうかもしれない。

 

なんとか展開場所で足を止めていただくことはできないか?
試聴してもらうことさえできればきっとその魅力は伝わる!

 

いい曲ばかり収録されていたので、おすすめ曲選びにも迷いました。

 

悩んだあげく、サウンドこそ異なれど、
シーンの潮流とリンクしつつも圧倒的なオリジナリティーを感じさせる際立った存在感があること、
特定のジャンルへの造詣や予備知識がなくても楽しめるサウンドであること、
新しいムーヴメントを巻き起こす勢いを感じさせることなどから自分なりの共通項を見いだし、
人気、知名度共に申し分の無い(=その名前を目にしたら気にかけてくれるお客様がいそうな)
INO hidefumiさんや、Nujabesさんの名前を例にあげさせていただきました。

 

別紙には、おっきな文字で「センス抜群!」「この才能に注目!」とも。

 

結局は、お恥ずかしながら同業者からしてみれば「ありきたりじゃん!」って
一笑されてしまいそうなPOPに着地したわけですが、
字体やらコメントの勢いやらで推したい熱量だけはなんとか伝えることができたようです。

 

INO hidefumiでもNujabesでもないじゃん!
そうおもったお客様にも「でもこれもいいね!」っておもっていただけたのかもしれません。

 

どきどきしながら作品を並べた初日から…売れました!
お客様の数が増えた週末には、もっと売れました!!
そしてそれが毎週続きました!!!!

 

ストアプレイ(店内演奏)も好評で、
「これ、いいですね!」なんて、担当ジャンルが全然異なる同僚から言われたり、
お客様から「今かかってるこれ、何ですか?」なんて、うれしいお問い合わせをいただくこともしばしば。

 

多くの店頭スタッフがそうかとおもいますが、
自分がこれぞ!って思う作品をかけているときにそんなお問い合わせをいただくと、
本当にうれしいものなんです!

 

だって、そこで初めてその音、アーティストと出会ってもらえたんだ!と実感できますし、
自分の感性に共感してもらえたとも感じますから。

 

自分が肩入れした作品だったことに加えて好調なセールス結果もあり、
今回この作品を渋谷アワードにもあげさせていただいたのですが、
そこでもまた…売れました!

 

 

1F RECOMMENDコーナー,4F CLUBコーナー,7F ELECTRONICAコーナーと、
ジャンルが異なるどのフロアでもそれぞれ好リアクションを得ることができ、慌てて追加注文したくらいです。

 

 

Metomeさん、そしていまのところ唯一のCD作品となる『OPUS Cloud』、
発売から約一年経とうとしていますが、渋谷店はまだまだプッシュしていきますよ!!

 

お客様からのニーズがあるかぎり、魅力的な作品はずっと置いておけるお店ですから。

 

常備している場所は4F CLUBコーナーです。

 

 

ぜひ探しに来てくださいね!

 

 

Metome

OPUS Cloud

 

 

Metome『OPUS Cloud』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライター / 吉村 健

【担当フロア】 7F 「HOME」
【担当ジャンル】 NEW AGE/HEALING
【得意ジャンル】 エレクトロニカ
【血液型】 A
【出身地】 愛知県
欧米文化かぶれの珈琲好き。 ザ・ベストテンなどの歌謡曲番組
→ベストヒットUSA、FMのエアチェックなどで欧米ロック/ポップスの洗礼を受ける
→60'S~70'Sロック、R&B、BLUES等、そのルーツ音楽にハマる
→80's後半~90'sはグランジ、ローファイ、オルタナ、UKギター・ロック、
セカンド・サマー・オブ・ラヴ等に夢中になりつつ、HIP HOP少々。
フリーソウル・ムーヴメントやクラブ・カルチャーの盛り上がりの影響で、ますます音楽の聴き方愉しみ方も広がり、
ダンス・ミュージックにも傾倒。 
00年代からは、ポストロックを聴いていた流れや友人の影響でエレクトロニカに傾倒する。
傍ら、職場の影響でふたたび現行J-POPやROCK、アイドルまで聴きかじり、ますますジャンルレスでごちゃごちゃな聴き方に。
しかし今のアラフォー世代には同じような方いるのではないでしょうか?な音楽遍歴。
幅広く偏ったセレクトで聴く傾向。