TOWERRECORDS渋谷店

STAFF BLOG > 2032年ましっぐら!アントニーニのハイドン・プロジェクト始動!!

連載:渋谷店クラシック・コーナー「今月のオススメ」 (記事数 / 22)

2032年ましっぐら!アントニーニのハイドン・プロジェクト始動!!

 

 

 

 

 

 

 

生誕○○年、没後○○年、と銘打ってアニヴァーサリーな作曲家を特集し録音なり演奏会なりを行うことの多い、クラシックという世界。

 

どマイナーな作曲家なら面白いかもしれないが、有名作曲家の場合、その完成度によっては取って付けたような印象を与えてしまうだろう。

 

どちらにしても、「心に残る音楽」になるかどうかは、別の問題だったりもする。

 

 

ところで、2032年、ハイドンが生誕300年を迎える。

 

「よし!じゃあ100曲以上あるハイドンの交響曲を全部演奏して録音もして、2032年に完成させよう!!」

 

なんて軽々しく言っても、現実的にそれを実現させ、まして人々を感動させられる指揮者など・・

 

 

 

ジャケット

ALPHA670

 アントニーニのハイドン交響曲全集プロジェクト「HAYDN2032」第1弾!

ハイドン: 交響曲 第1番, 第39番, 第49番; グルック: バレエ音楽「石像の宴」

Giovanni Antonini (conductor) 、 Il Giardino Armonico

 

 

 

・・いた。

 

いました!

 

ジョヴァンニ・アントニーニによるハイドン全集プロジェクト、スタート!!

 

 

かつて激烈な古楽演奏団体として名を馳せ、弾丸のようなヴィヴァルディ:『四季』やROCKのようなバッハ:『ブランデンブルク協奏曲』を残しているアントニーニ/イル・ジャルディーノ・アルモニコ(IGA)。

 

 

 

四季ブランデンブルク

※このジャケットデザインのものは共に現在入手困難…。
(※追記:右のブランデンブルクは2015年3月、国内盤で同デザインで再発売されました!)

 

 

 

このコンビの録音は久しぶりで、CDが出ること自体嬉しいニュースなのだが、まさかこんなプロジェクトで来るとは。

 

指揮者のアントニーニはベルリン・フィル・デビューも果たし、着実にレパートリーを広げているが、IGAが古典派以降の作品を録音するのは非常に珍しい。

 

ここへ来て、新たな地平に挑戦しているのだ!いやーかっこいいですね!!

 

ちなみに大き目の編成による後期交響曲はIGAではなくバーゼル室内管弦楽団をアントニーニが指揮して演奏するようだ。

 

そっちも興味津々だが、個人的にはIGAがどこまでハイドンの世界を塗り替えてくれるかが楽しみでたまらない。

 

 

記念すべきシリーズ第1弾となる今回のCD、演奏内容もエンジン全開でまことに素晴らしい。

 

第39番と第49番『受難』、いきなり「短調曲」をふたつ入れて情熱的に演奏しており、インパクト十分。

 

グルックのバレエ音楽を間に挟み、お互いの関連性を匂わせる曲順も秀逸。

 

また聴く機会の少ない第1番も、びっくりするほど完成度の高い作品だ。内声が生き生きと動き回り、ハイドンの天才ぶりが感じられる。IGAの嬉々とした演奏が華やか。

 

 

全集完成を目指しつつも、非常に作り込んだ演奏。相当に力を入れて準備しているのであろう。

 

 

クラシック音楽を愛する者に勇気を与える、夢のように壮大なプロジェクト!

 

このまま2032年まで突っ走ってほしい。

 

振り落とされないよう、しがみついていきます。

 

 

 

B1V0c40CAAEZf8o

 

 

 

ライター / 松浦一生

【担当フロア】7F "HOME" CLASSICAL
【担当ジャンル】 CLASSICAL
【血液型】O
【出身地】神奈川

関連スタッフブログ記事