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連載:渋谷シネマ部通信 (記事数 / 24)

カンヌ国際映画祭グランプリ『サウルの息子』を観てきました!!!!
  • 2016年03月15日

 

 

 

カンヌ国際映画祭グランプリ作品を観てきました!!!!

『サウルの息子』

 

『サウルの息子』メイン

 

 

 

数々の著名な映画評論家が絶賛&カンヌのグランプリ作品という事で、公開前からずっと気になっていました。

なんと監督は今作が長編デビュー作となる新鋭、ネメシュ・ラースロー。

もちろんデビュー作になるので、????な方も多いと思いますので、まずはやっぱり監督の説明を。

 

《ネメシュ・ラースロー》
1977年ハンガリー、ブタペスト生まれ。
その後青年期までパリで過ごし26歳の時にブタペストへ戻ると、「ニーチェの馬」「倫敦から来た男」などで知られる、名匠タル・ベーラの助監督になる。本作が初監督作品。

物語の舞台はアウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所。主人公のサウルはゾンダー・コマンドとして働いている。。。
これまで幾つかのホロコースト映画を観ていますが、今作で初めて『ゾンダーコマンド』という単語がある事を知りました。

 

『ゾンダーコマンド』
同胞をガス室に送る任務を遂行するユダヤ人特殊部隊。数カ月後働かされたのち抹殺される。

 

こんな事をやらされていた人々が存在していた事を、この映画を観るまで全く知らなかったなんて。
戦争という歴史的汚点には、まだまだ知らない事がたくさんあります。
少しでも多く歴史を学び、これからの子供たちへ伝えなければいけないのだと改めて感じましたし、日本人として唯一の原爆被害国である国として、事細かく後世に伝えなければいけないのだと深く思いました。

 

ストーリーに関しては予告編動画やインターネットである程度分かると思うので省きますが、お気軽に観ることはあまりオススメはしません。。。。

 

冒頭からカメラはほとんど感情を露わにしないサウルの顔にフォーカスを当て、あるいは背後から手持ちカメラで追い続けるという手法を徹底しているので、画面上では視界が極端に制限され、そこで起きている悲惨な出来事を曖昧で不確かなものとして認識させます。しかし時に死体の山が映るなど、観た人が予想していたであろう事実が映し出されることで、残酷で悲惨極まりない状況を経験させるという卓越なる効果を上げています。

 

はっきり言うならば、笑える!楽しめる!という類の映画ではないです。。。笑いたいのであれば違う映画を観た方がいいでしょう。

 

しかしなぜ今作をすすめるかと言いますと、これまでホロコーストを題材にした映画や戦争映画をいくつか観て参りましたが、今作ほど視点が主人公と繋がっていると感じた作品は他にないからです。

 

観た方はきっとサウルを通してホロコーストの中へと連れていかれるでしょう。

 

過去を理解し、未来へ繋ぎ、今を懸命に!
地獄のような状況を必死に生きるサウルやゾンダーコマンドから、皆さまも“何か”をもらってください。

 

 

 

 

『サウルの息子』

監督:ネメシュ・ラースロー

脚本:ネメシュ・ラースロー

   クララ・ロワイエ

出演:ルーリグ・ゲーザ

   モルナール・レヴェンテ

   ユルス・レチン

 

 

映画『サウルの息子』公式サイト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライター / 竹山丈三朗

【担当フロア】5F DISCOVERY
【担当ジャンル】 5F ROCK&POPS
【得意ジャンル】ヒューマンドラマ
【血液型】B型
【出身地】鹿児島県

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