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エモ/ポストロックの伝説アメリカン・フットボール17年ぶりの新作が到着!

 

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アメリカン・フットボール、通称アメフト。
彼らのレコードを聴き続けてきた、あるいは「エモ/ポストロック」と呼ばれるジャンルにひとかたならぬ想いを抱いている者にとって、その存在は特別以上のものであるはずだ。90年代後半わずか1枚のEPとアルバムを残し解散した伝説のバンド。いや、「伝説」というのは語弊があるかもしれない。だってアメフトの音楽は僕らの日常で、ずっと鳴り続けていたのだから。
80年代終わり、まさしく初期エモ(エモコア)の始まりを築き後のポストロックへの道すじを示したキャップン・ジャズのメンバーとしてキャリアをスタートさせたマイク・キンセラ。実兄ティムが率いるジョーン・オブ・アークでの活動、精力的なリリースを続けるソロ・プロジェクト、オーウェン名義などコンスタントに作品を発表してきたマイクを中心に、スティーヴ・ラモス(Dr)スティーヴ・ホルムス(G)の三人によって結成されたアメリカン・フットボール。本作のレコーディングには新メンバーとして、マイクの従兄弟にあたるネイト・キンセラがベースを担当している。
奇しくも前作と同名のセルフタイトルが冠せられた、実に17ぶりの新作『アメリカン・フットボール』。
今回のアルバム制作の直接的な契機/動機は定かではないものの、記憶にあたらしい2014年1stアルバムのリイシューとともにアナウンスされた奇跡の再結成・翌15年の東京・渋谷公演での感動的な盛り上がりをみるに、アメフトの復活を心から待ちわびていたファンの想いが届いた結果なのだ、と思わずにいられない。とにかく、彼らの<今>を感じてほしい。
本作のOPナンバー①”where are we now?”の静かに幕を開けるギター・アルペジオ。ジャジーかつ、ゆっくりとその表情を変えてゆくリズム隊のドラマチックなサウンドスケープ。それらとともに登場するマイクの「歌」。続く②”my instincts are enemy”~③”home is where the haunt is”のメロディを聴けば、”never meant”あるいは”the summer ends”をはじめて聴いた時の感動が脳裏に甦る。変わらない、あのアメフトの徴(しるし)ともいえる絶妙なアンサンブル。
でも、このニューアルバムで聴こえてくるのは、たんなる青春時代への懐古(回顧)だけじゃない。17年という歳月の蓄積が、彼らの音に更なる深みと奥行きとして表れているのだ。そう、かつて彼らがエモ/ポストロック・シーンに撒いた種は次の世代、現代のエモ・リヴァイヴァルやインディ・フォークへと受け継がれ、成熟したシーンの土壌から今作へとフィードバックされたようだ。
まさしく彼らの新たなスタートラインであり現在確認として綴られた、この記念すべきChapter Two。
あなたにはどう聴こえるだろうか。
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                                  <illustrated by ®mi>