TOWERRECORDS渋谷店

STAFF BLOG > 10/26 青葉市子NEW Album”qp”リリース記念インストアライブ@CUT UP STUDIO

【タワ渋スタッフ石山透明のイベントレポート】 (記事数 / 22)

10/26 青葉市子NEW Album”qp”リリース記念インストアライブ@CUT UP STUDIO

 

 

 

10/26 青葉市子NEW Album”qp”

リリース記念インストアライブ

@CUT UP STUDIO

 

 

 

 

 

 2018年10月24日にNEWアルバム『qp』をリリースした青葉市子が、当店地下のCUTUP STUDIOにてインストアライブを行いました!

 

 実は私、少々遅れて会場に着き、すでにライブがスタートしている状態での参加だったのですが、ドアを開けた途端眼界に飛び込んできたのは、今まで何度も足を運んできた会場(CUTUP STUDIO)のそれとは全く違う、初めましての世界でした。

 真っ暗なステージに一つだけ照明が注ぎ、その明かりの先で一人の女性がクラシックギターをつま弾きながら優しい歌声で『海辺の葬列』を響かせていて。会場には座席を設けてほぼ満席状態の中集まったお客さんは座ってじっくりと聴き入っている様子で。神秘的というよりかはどこか妖しく、異世界というよりは妙にリアルな空気を感じて、私はただただ吸い込まれるように青葉市子の音楽に身を預けました。

 

 ギターと歌声、作りはとてもシンプルなのに大きな世界に覆われている感覚になります。『卯月の朧唄』では蝶々の羽ばたきを少ない情報(歌詞)でめい一杯感じ取り、続く『水辺の妖精』、『妖精の手招き』ではまるで深海に一人取り残されたような、それこそが己を、個を感じ取れる安心感を与えてくれます。曲と曲の間を繋ぐハミングさえ心地良かった、、。

 歌詞もそうですが、緩急をつけて演奏するギターや触れれば壊れそうなほどに脆く、でも確かな暖かさ、抱擁感のある歌声、なによりも彼女から発せられる空気感が歌に命が宿り、鼓動にも波打ちにも似た大きな存在感を感じざるを得ませんでした。

 

 文章にすると支離滅裂ですが、断言します。彼女の歌は、生命そのものでした。

 

 「2011年に書いて、ずっと封印していた曲です。」

 そう語ったのは『誰かの世界』を歌い終えた後でした。

 (消えちゃう前にこの世界を変えたい どうにかちっぽけな手で ちっぽけな魔法で)

 彼女の音楽に対する姿勢が見えたこの曲は、本当に素晴らしいの一言でした。なんといいますか、的確なんですよ、一つひとつの音や詩が。大きなことを歌っているように魅せながらも実は人間の一番深い根っこの部分の話し、とでもいいますか。ファンタジーの中にリアルが垣間見える表現に、ただただ感動しました。

 

 ステージには、ギターを奏でる彼女の隣にテーブルが一つあり、その上には今作のテーマの一つである”オオミズアオ”の標本が置いてありました。オオミズアオとは、蛾の一種であり、成虫になると口が退化して物を食べたり飲んだりせず、短い生涯を終える生き物です。

 そんなオオミズアオと”水の循環”が今作のテーマだと話し、「永く皆さんの生活にご一緒できますように」と少し照れくさそうに述べた彼女の言葉がとても印象的でした。

 

 「毎日楽しく過ごしています。隅っこ暮らしな私をすくい取ってくれた人々、環境、仲間たち、音楽に感謝を込めて。」

 そう述べて披露した『みなしごの雨』は、もうインストアライブという枠を超えて来場した者にとって忘れられない演奏となりました。

 

 11月からは、今作を携えて全国ツアーを行うことが決まってます。

 「アルバムを提げてのツアーですが、新しい曲を書くためのツアーでもあります。また、いろいろ吸収したい。」と意欲を見せ、ますます今後の活躍に期待してしまいます。次はどんな景色が見れるんだろう?早くも楽しみにしております。

 
 
 「もう時間ですか?東京は厳しいな」と茶化して会場を和ませ、締めくくりとして青葉市子の送るカバー曲のなかでも特に人気の高い『ひまわりの家の輪舞曲(崖の上のポニョ イメージアルバムより)』を惜しげも無く演奏し、濃密なインストアライブが終了。終始聴いてるこちら側の耳が癒される、幸福な40分となりました。

 

 終演後には急遽決まったサイン会も開催し、一人ひとりに違うポーズのキャラクターを描くなど、ファンにとっては特別な一夜となりました。

 

 青葉市子さん、感動のインストアライブをありがとうございました!

 

 

(文 石山透明)

 

 

 

 

セットリスト

1.海辺の葬列

2.卯月の朧唄

3.水辺の妖精

4.妖精の手招き

5.誰かの世界

6.みなしごの雨

7.ひまわりの家の輪舞曲(崖の上のポニョ イメージアルバムcover)

 

 

 

 

ライター / 石山透明

関連スタッフブログ記事