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〈渋谷店バイヤー〉私の「1960年代ROCK名盤」
  • 2020年06月15日

〈渋谷店バイヤー〉私の「1960年代ROCK名盤」

 

60年代ロックと言えばやっぱりビートルズを選ぶ形になりますが、 コンセプトアルバムの概念を初めて提示したり、録音技術を駆使したスタジオ芸術へとロックの表現を拡張したりと、改めてビートルズ以降のロックでその影響下に無い音楽ってあるんだろうか?とその偉大さを反芻しました。一方前衛芸術との関わりやサイケといった喧騒、またそんなことは他所にルーツミュージックをいかに自身に昇華させるか?という歴史もあり、そんな視点で歴史的な名盤を選んでみました。

 

Selected by

渋谷店/池田敏弘

50年代~現在までの様々な時代の洋楽、邦楽、ジャズ、現代音楽~アイドルまでアンテナに引っかかったものを聴いています。モットーは先入観をゼロにして聴くことです。

 

 

■The Beatles『リボルバー <期間限定盤>(LTD/ED)』

 

楽曲、歌唱共に4人それぞれの個性が明確に光り、さらにその後のサイケデリックへと向かう萌芽とポップのバランスが絶妙な永遠の名盤。当時の様々な最新技術を駆使した実験的なサウンドが随所に見られますが、一方「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」「エリナー・リグビー」といったポールによる名旋律も非常に多いです。1966年英米で首位となったこの作品は、ロック/ポップミュージックの歴史を変え、ビートルズファンとしてもフェイバリットに上げる人も多い圧倒的重要盤。

 

 

 

 

■The Beatles『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』

 

数々の著名人がジャケットにその姿を連ねる事でも有名な1967年作。コンセプトアルバムの概念を始めて世界で提示した事で、その後のロック史を塗り替えてしまった最重要作。今も多くのリスナーやアーティストに影響を与え続けています。ライブ活動を辞め、スタジオでのレコーディングに専念する事で、当時の技術を駆使した革新的なサウンドやアレンジが光りこれまでになかった楽曲スタイルを生み出しました。

 

 

 

 

■The Band『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク<50周年記念エディション> <通常盤>(金曜販売開始商品/+6/SHM-CD)』

 

1968年発表の記念すべきデビューアルバムにして、最高傑作にあげる人も多い名盤。その当時はサイケデリック全盛の時代でしたがそのシンプルなバンド名に、カントリー、フォーク、ブルースなどのルーツミュージックを軸としたサウンドは、非常に味わい深く当時新鮮なものとして映った様です。ボブ・ディランのバックバンドには収まらずクラプトンやジョージ・ハリソンもザ・バンドの音楽性は激賞していました。ジャケットはディランによるイラスト。

 

 

 

 

■King Crimson『クリムゾン・キングの宮殿』

 

プログレの概念がまだ無い1969年という時代に、現代音楽の複雑な構成を始め様々な音楽要素を独自に取り入れた衝撃作。ロバート・フリップのギター、マイケル・ジャイルズのドラム、イアン・マクドナルドのキーボード、グレッグ・レイクのベースとメンバーそれぞれがそれまでの音楽遍歴をぶつけながら融合し、卓越した演奏技術と作曲など、あらゆる点でそれまでに無かったロックの新たなフォーマットを築き上げた作品で、その後の音楽シーンに与えた影響は絶大。

 

 

 

 

■Bob Dylan『フリーホイーリン・ボブ・ディラン(Blu-spec CD2/RM)』

 

公民権運動のアンセムともなった「風に吹かれて」や「はげしい雨が降る」といった多くのカバーが生まれた名曲等で若きプロテストシンガーとしての姿を収めているが、美しいアイルランド民謡を元にした「北国の少女」といった恋の歌など、様々な切り口の楽曲があり当時のボブ・ディランの感性や詩情を感じる事ができます。シンプルなアコギ伴奏の中でやはりこの声が一段と説得力を増して聴こえて来ます。

 

 

 

 

■The Velvet Underground『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ <生産限定盤> [UHQCD x MQA-CD](LTD)』

 

アンディ・ウォーホルがプロデュース、アートワークを手掛けたことで知られる1967年デビュー作。ルー・リードの退廃的な世界観、現代音楽にも造詣が深いジョン・ケイルによる独特な音楽性が融合、さらにニコの独特な憂いを帯びた歌声がより作品に深みと彩りを添えています。後のニュー・ウェイヴやグランジを既に予兆していたかの様な先進性に今も驚かされます。リリース当時のセールスは振るわなかった作品だった様ですが、現在に至るまでこのアルバムの影響力は全く曇っていません。

 

 

 

 

■The Rolling Stones『レット・イット・ブリード <50周年記念1CDエディション> <通常盤>(金曜販売開始商品/RM)』

 

60年代ストーンズの代表作にして最高傑作とも評されるのは「ベガーズ・バンケット」と本作だろう。ブルースやカントリーといったアメリカのルーツミュージックを完全に自分たちのものとして昇華し、本作は9曲中8曲がオリジナルとなっている。ベトナム戦争など当時の社会を反映した「ギミー・シェルター」、ライ・クーダーのマンドリンが色を添える唯一のカバー「むなしき愛」、コーラスやオルガンを取り入れた「無情の世界」と、楽曲のバラエティに富んでおり、ソングライターとしての幅と力量も存分に感じる事の出来る本物の名盤。

 

 

 

 

■The Jimi Hendrix Experience『エレクトリック・レディランド(Blu-spec CD2)』

 

ファンからの人気も高く、最高傑作と評する人も多い1968年作。カーティス・メイフィールドの影響を感じられる「エレクトリック・レディランド」、スティーヴ・ウィンウッドのオルガンが炸裂する15分に及ぶジャム「ヴードゥー・チャイル」、ボブ・ディランの斬新なカバー「ウォッチ・タワー」など、新たな可能性を追求した強烈なギタープレイと様々な音楽性が入り乱れた本作が後進のギタリストに与えた影響は計り知れない。

 

 

 

 

■The Beach Boys『ペット・サウンズ <生産限定盤> [UHQCD x MQA-CD](LTD)』

 

バート・バカラックやビートルズの「ラバー・ソウル」に音楽的影響を、そしてフィル・スペクターの仕事からも刺激を受けたブライアン・ウィルソンが自身の感性と叡智を結集させ、バンドフォーマットを超越したオーケストラの様な音響配置で仕上げた「ペット・サウンズ」その緻密さには圧倒されるが、メロディー、楽曲の素晴らしさと、どこか可愛らしい世界観も今も広く愛される由縁かもしれない。

 

 

 

 

■Nick Drake『ファイヴ・リーヴス・レフト <生産限定盤>(SHM-CD/LTD/RM/PS)』

 

アシッドフォークの伝説的シンガーソングライターのデビューアルバム。ドレイク自身の巧みなギターに、ペンタングルのダニー・トンプスンのウッドベースが絶妙な塩梅で絡み、歌に陰影を与えている。また大学時代の友人というロバート・カービーが手掛けたオーケストラアレンジが秀逸で、ニック・ドレイクの孤高の存在感をより際立たせている。26歳というあまりに短い生涯の中に残された楽曲は当時こそ表立った評価はされなかった様だが、今現在も多くの人に聴き継がれている。

 

 

 

 

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ライター / 池田敏弘