TOWERRECORDS渋谷店

STAFF BLOG > 〈渋谷店バイヤー〉私の「1980年代SOUL名盤」

渋谷店バイヤーセレクト「タワレコ渋谷店的年代別ROCK&SOUL名盤」 (記事数 / 11)

〈渋谷店バイヤー〉私の「1980年代SOUL名盤」
  • 2020年06月15日

〈渋谷店バイヤー〉私の「1980年代SOUL名盤」

 

80年代ソウルミュージックならブラコンサクサクっと選べば良いっしょ!と思い始めましたが、ブラコン~スーパースター系~ファンク~HipHopなど様々なカテゴリーから10枚を選びきれず自分でも信じられない名盤が次々と漏れていきました。私は70年代の生まれのオジサンなので、80年代をそれほど昔と捉えないのですがもう30年以上前の事なんですよね・・・。60年代の10枚も選盤しましたが実はこちらの80年代の方が筆がノッたかも。久々に80年代のHipHop聴いたらクソアガッたw

 

Selected by

渋谷店/竹松
古本とカレーが好きなオジサンです。フェイバリットタウンは勿論神保町。

 

 

 

■Public Enemy『It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back(INTL)』

 

社会的メッセージを各メンバーの個性から強烈に放つその姿は、形を変えた80年代のブルースと言って差し支えないミドルスクールHipHopの代表格PE。88年本作は、時代が動くことを確信させるノイズに塗れた攻撃的なトラックをBomb Squadがプロデュースし、Chuck Dの怒れるラップ、ターミネーターXの先進的なスクラッチ、そして我らがイカレポンチ担当フレイヴァーフレイヴのキングオブハイプに相応しい揺動に、肌の色関係無く世界中が「今立ち上がる時!」と自覚した聖典。②③④⑤⑧⑩⑪⑫⑭⑮⑯とインタールードを抜くとほぼこちら1枚が丸ごとクラシックス。しつこいがこちらを選盤したことによりTeddy Pendergrassが10枚から漏れたw

 

 

 

 

■Lionel Richie『セイ・ユー、セイ・ミー <生産限定盤>』

 

コモドアーズ時代から天然パーマをそこまで伸ばすか!?と独自のセンスを爆発させ、ファンクバンドであったはずのグループを自身のポップセンス溢れるメロウ路線に塗り替えソロへ転向、いよいよリチ男の80年代が訪れる。832ndCan’t Slow Down」と迷ったが、「セイ・ユー、セイ・ミー 」が収録されているという点で863rdDancing On The Ceiling」を選出。前述の世界的な名ミドルを始め①③⑥とシングルヒットを含み、ライオネルリッチーの間違いなくここがキャリア最高到達点。因みに85年の社会現象とまでなった「We Are The World」はライオネル・リッチーとマイケル・ジャクソンの共作、数々のスターのマイクリレーの華々しいスタートをライオネル・リッチーが飾ります。

 

 

 

 

■Rick James『ストリート・ソングス <生産限定盤>』

 

80年代はディスコの時代と言っても良い。フロア受けを前提としたエレクトロファンクの嵐が吹き荒れ「Midnight Star」「S.O.S Band」「Shalamar 」等々、数々のグループが新しいファンクミュージックでスポットライトを浴びる中、ただ一人JB~Pファンク~スライからの流れを汲んだ孤高のファンカーリック・ジェームス」。81年本作で大ブレイクとなるが、この時すでに30歳を超え遅蒔きながら70年代から研鑽してきたベースプレイヤーとしての腕は確か。説明不要のベースライン(MCハマーのアレ)、ヒットしたミドルファンクを中心に音楽史上パンクファンクなる唯一のカテゴリーを確立。HipHopサンプリングソースとしても枚挙に暇が無く、プリンスにも匹敵する80年代を代表する強烈な個性。

 

 

 

 

■DeBarge『オール・ディス・ラヴ <生産限定盤>』

 

モータウンのファミリーグルプと言えばジャクソン5だが、80年代にも絶対に忘れてはならない同じく一家総出のスタイルでヤングソウルを聴かせてくれた「DeBarge」がいるのだ。HipHopサンプリングに多用される80’R&Bクラシック③⑤を含む出世作822nd。より洗練されたAOR調の中に黒さが光る3rd4thも疑いようのない名盤で必聴。グループ解散後もバニー、エル、チコと次々にソロデビューしてそれなりに良作を残したが如何せんこの一家享楽的で音楽に集中出来なかったのが勿体無い。

 

 

 

 

■Luther Vandross『ネヴァー・トゥー・マッチ <期間生産限定盤>(LTD)』

 

都会的で洗練されたミディアム~スロウを特徴としたブラックコンテンポラリー、所謂”ブラコン”からも80年代ソウルの10枚とならば選出せずにはいられない。”フレディジャクソン””テディペンダーグラス””カシーフ”など80年代だからこそ名前を挙げてあげたいシンガーが多数いるのだがここはその第一人者の81年ソロデビュー作に託すことにする。下積みが長かったが満を持しての本デビュー作で、名刺代わりのミドルダンスチューン①、バカラックナンバーを壮大なバラードに仕上げた⑦で官能的に、更にマーカスミラー(ベース)バディウイリアムス(ドラムス)という後のフュージョン界をリードするタイトなリズムセクションを得られたことも本作が前述のスロウだけではなくアップ、ミドルにも隙の無い大傑作となった要因。

 

 

 

 

■Michael Jackson『BAD(Blu-spec CD2)』

 

80年代に絞らずともオールタイムオールジャンルで世界NO1ポップアイコンの最有力マイケルジャクソン。「スリラー」というモンスターアルバムもあるが、ただただ個人的趣向で87年の本作「BAD」を選盤とした。その売り上げ3000万枚以上、シングルカットされた順に⑧①②⑦⑨は5曲連続NO1、さらに➅⑩もシングルカットと前作に続き規格外の内容。「オフ・ザ・ウォール」~「スリラー」ときてクインシージョーンズプロデュース最終作となる本作はシンクラヴィアの近未来的な音色に彩られた世界平和を切に願う1枚。タイトル曲①は是非ビデオクリップでダンスと一緒に味わうべき超一線級のエンターテイメント。因みに直立不動のまま体を前に倒す「無重力傾斜」は本作⑩、ムーンウォークは「ビリージーン」で見られます。

 

 

 

 

■Whitney Houston『そよ風の贈りもの(Blu-spec CD2)』

 

気が付けば80年代ソウルの10枚に女性アーティストはただ一人の選盤となってしまった。ジャネットジャクソンは最後までと言うか今もって選盤すべきと思っているし、ルックス含めキャリンホワイトも捨て難く、ブラコン路線を推すならアニタベイカーか等々葛藤は尽きないが、DIVAと形容するに最もしっくりくるホイットニーヒューストンをプレゼン。本作が85年デビュー作、アリスタ総帥クライヴデイヴィス総合プロデュースの元、ナラダ・マイケル・ウォルデン、カシーフ、マイケル・マッサー、ジャーメイン・ジャクソンとヒットメイカーを終結させ期待の高さを伺わせる中、見事ビルボード14週連続1位を飾る特大ヒット。①④⑤⑥⑨とミドル、バラードの歌い上げは90年代のお馴染み「エンダ~~~」しか聞いたこと無い方いましたらこっちのが良いので是非。

 

 

 

 

■Prince & The Revolution『アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ』

 

”殿下”の1枚はパープルレインでは無く「80年代のSgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」と言われる85年作にした。前作パープルレインで魅せた一聴して聴き手を高揚させるコマーシャリズムは本作に無い。サイケデリックファンクと形容するのも悪くないが、この練りに練られた独自のポップセンスをアルバム1枚という世界に密閉した真空状態は「ペットサウンズ」に近いのでは無いか。全曲良いが、水の中で炎が立ち込めるような静かなる情熱が⑦⑧④②③辺りで感じられ、殿下だけに見えている理想郷を音像化しているので何年たっても古くならない。本作をプリンス最高傑作に挙げるファンも多い。因みにオカシな奴か天才が行き着く色が”紫”なので、今後の人生において”君子危うきに近寄らず”の行動心理に反映されたしw

 

 

 

 

■Kurtis Blow『Kurtis Blow』

 

80年代ソウル永遠の名盤10枚を選盤!って事でポップからブラコンからファンクからと選び切れないもどかしさの中で、まさか・・・と肝が冷えた。広義の意味でのブラックミュージックをソウルと呼んでいるのであって「HipHop」もここに挙げるのか!?という事で駆け足でレビュー。HipHop黎明期オールドスクールからの流れをそのままに80年リリース本作で商業的にも成功を収めるクイーンズのラッパーの金字塔。サンプリング無し、生楽器によるピースフルかつ自然に体が動いてしまうダンサンブルなバックトラックが全編に配され、キレ味抜群のパーティラップとコール&レスポンスで老若男女を笑顔に。大クラシックス②④⑧は葬式でも流したい程愛してる。因みにこちらを選盤したことによりZAPP10枚から漏れたw

 

 

 

 

■Bobby Brown『Don’t Be Cruel』

 

80年代ブラックミュージックカルチャーの中で忘れてはならないのが「ニュージャックスイング」。キーススエットとGUYも捨てがたかったが、三つ巴の生存競争にサヴァイブしたのは一般層への知名度で「ボビ男」。数々のスターを輩出するボーイズグループ”New Edition”でそのキャリアをスタートさせ、88年の2nd本作で後の大プロデューサーとなるBabyfaceやTeddy Rileyを起用し超特大ヒットを飛ばす。ブリトニー・スピアーズがカヴァーした③、大バラード④、官能的なミドル➅とヒット曲多数の中でやはり名刺代わりの代表曲⑤「Every Little Step」に痺れる。L.A. REID&Babyfaceというこの当時は駆け出しであったが90年代に数々のヒットを生む名コンビによるNewJackSwingを代表するダンスチューン。今となっては目を覆いたくなる強烈な80’sバブリー感、肩パット、ボディコン、ソバージュ等々をMVでどうぞw。ダサいとか笑ってらんない超名曲だけど。

 

 

 

 

【オンラインサイトのリンクはこちら】

〈渋谷店バイヤー〉私の「1980年代SOUL名盤」

※オンラインサイトでもご購入いただけます。

 

ライター / 竹松 慶

関連スタッフブログ記事