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渋谷店バイヤーセレクト「タワレコ渋谷店的年代別ROCK&SOUL名盤」 (記事数 / 11)

〈渋谷店バイヤー〉私の「2000年代SOUL名盤」
  • 2020年06月16日

〈渋谷店バイヤー〉私の「2000年代SOUL名盤」

 

00年代。レコードからCDへ、CDからデジタルへとリスナーの音楽に接する環境が最も変化した時代。自分を含め、今音楽業界の最前線で働くスタッフの血となり肉となった時代…。 正直他の10年に比べ新しくも古くもなく評価されづらい絶妙な時期ではありますが、現在シーンのトップに君臨するアーティスト達が数多くデビューし、美メロ~レトロソウル~EDMと最も多様な音楽が生まれた時代だったのではないでしょうか。 所謂名盤や今聴いても古臭くないもの、渋谷っぽさを感じるものなど、一応はバランス良く入れたつもりです。 00年代がサンプリングネタとなる時代が楽しみでもあり怖くもありますw

 

Selected by

 

渋谷店/常谷
日常の9割は渋谷にいます。生っぽい質感の太いベースとドラムがあれば大体好きです。

 

 

■J Dilla (Jay Dee)『Donuts – Deluxe Edition(+3)』

 

黒くソウルフルなサンプリングが渦巻く、ビートアルバムの金字塔!

頭の「Workinonit」から鼓膜を突き抜けるキックとスネアに悶絶。盟友ザ・ルーツによる追悼も泣けた「Time: The Donut of the Heart」など、ATCQ、デラ・ソウルから、エリカ・バドゥ、ジャネット・ジャクソンらを手掛け、ソウルやジャズのみならず、ロックや電子音楽、ワールドミュージックまでを自分色に染めてしまうサンプリングマジックはロバート・グラスパー、フライング・ロータスら現代の音楽界に絶大な影響を与えた。Donutsが開けたシーンや心の穴は今もなお塞がらず

 

 

 

 

■D’Angelo『VOODOO(SHM-CD)』

 

どこまでも深く、黒く、官能的に

2000年発表の2ndアルバムにして、ゼロ年代及びテン年代の音楽の方向性までも変えてしまった衝撃作!DJプレミアによるベースラインがうねる「Devil’s Pie」、タイトル通りに熱気を帯びたフロアキラー「Spanish Joint」、ロバータ・フラックの狂おしい程のカヴァー「Feel Like Makin’ Love」など、懐かしくも新しいビートと歌声が完璧に融合した歴史的名盤!正しく現代のプリンスと呼ぶにふさわしい天才!

 

 

 

 

■Mayer Hawthorne『ア・ストレンジ・アレンジメント – デラックス・エディション(+2)』

 

ゼロ年代最後にして最高のソウル愛!

ハート型のアナログも話題になった先行のバラード「Just Ain’t Gonna Work Out」や、知る人ぞ知るニュー・ホリデイズのカヴァー「Maybe So,Maybe No」、甘くやるせない「I Wish It Would Rain」など、レトロなアル・クーパー×スタイリスティックス的世界観でありながらも、ただの懐古趣味にならないヒップホップ経由のセンスの良さが光る傑作。今やタキシードのヴォーカルとして世界を代表するシンガーへと成長を遂げた男の原点がここにあり!

 

 

 

 

■Alicia Keys『ダイアリー・オブ・アリシア・キーズ(+BT)』

 

優美な70’sフレイヴァー漂う傑作2nd

鬼才カニエ・ウエストによるソウルフルな「 You Don’t Know My Name」や魂を揺さぶる名バラード「If I Ain’t Got You」、グラディス・ナイト&ピップスのカヴァー「If I Was Your Woman」など、グラミー賞を総なめにし、才色兼備っぷりを全世界に見せつけたデビュー作からの期待を遥かに上回るゼロ年代最高のレディ・ソウルが満載。クールな美貌からは想像もできない熱き歌声は若き日のアレサ・フランクリンをも彷彿させるほど。

 

 

 

 

■Kanye West『グラデュエーション(+2/SHM-CD)』

 

ヒップホップ界の鬼才が音楽界の鬼才へと進化した衝撃の3rd

ジャケットは日本が誇る巨匠「村上隆」。ダフトパンクの「Harder, Better, Faster, Stronger」をサンプリングした「Stronger」、マイケル・ジャクソン 「P.Y.T.」をサンプリングしたT-Painとの「Good Life」など、通好みのネタ使いとソウルフルな早回しがトレードマークだった初期2作とは打って変わってやりたい放題でカラフル。ゲストもリル・ウェイン、モスデフ、ドゥウェレ、DJプレミアからコールドプレイのクリス・ マーティンまでと、芸術性が爆発する後の方向性を決定づけた。

 

 

 

 

 

■Amy Winehouse『バック・トゥ・ブラック(+BT)』

 

太く、短く。我が道を駆け抜けた天才シンガー!

名手サラーム・レミとマーク・ロンソンによる60年代リズム&ブルースを感じさせるレトロな楽曲上を姉御感たっぷりに歌い上げる存在感は正しく唯一無二。薬物依存症を自身の体験を元に歌った「Rehab」、ウータン・クランのゴーストフェイス・キラーも惚れ込んだ「You Know I’m No Good」など、アルバムリリース時22()という事実にも驚き。敬愛していたであろうジャニス・ジョプリンやジミヘンと同じく27歳でこの世を去ってしまう点にも数奇な運命を感じずにはいられない。

 

 

 

 

■NE-YO『In My Own Words』

 

ゼロ年代の美メロブームはここから!

機材の進歩により奇抜なビートやメロディばかりが持て囃されていた00年代前半、「音楽の本質とは何か?」を問いかけるかのように純粋に良い曲、良い声、良いメロディのみで作り上げられた傑作。デバージ「Stay With Me」を引用した「Stay」や、泣けるほどにメロディアスな「So Sick」「Sexy Love」など90’s R&Bを通過し、マイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダーらを思わせるほどの美しさ。

 

 

 

 

■Black Eyed Peas『Elephunk』

 

日本のお茶の間にもヒップホップの楽しさを伝えた名グループ!

紅一点ファーギーの加入により西海岸アンダーグラウンドの雄から一転、ジャスティン・ティンバーレイクを迎えたメッセージソング「Where Is The Love」、ロックなフロアキラー「Let’s Get Started」、後のセルジオ・メンデスとの共演にも繋がるジャンルレスな南国チューン「Hey Mama」など従来の型には捉われない自由すぎる魅力が満載。パパ・ローチが参加するなど、普段ヒップホップを聴かない人にもオススメ。

 

 

 

 

■Jay-Z『The Blueprint』

 

言わずと知れたヒップホップ界のキングが描く未来への青写真!

自身の代表作であると同時に、カニエ・ウエスト、ジャスト・ブレイズという二大プロデユーサーを世に送り出した歴史的傑作。ジャクソン5I Want You Back」をサンプリングした「Izzo (H.O.V.A.)」、泣ける程にソウルフルなネタ使いに震える「Girls, Girls, Girls」「Song Cry」、ナズとのBeefへと発展した「Takeover」、エミネムとの夢の競演「Renegade」などこれぞNYヒップホップど真ん中!

 

 

 

 

■Eminem『The Marshall Mathers LP』

 

マイケル・ジャクソンもびっくり?!発売初週売上世界1位のモンスターアルバム!

恩師ドクター・ドレのビートと、後にラップ・ゴッドとなる神がかったラップが完璧に融合した「The Real Slim Shady」、狂気的なストーリーテリングで聴かせる「Stan」「The Way I Am」など毒舌クレイジーなキャラクターと、うるさ型の黒人たちをも一瞬で黙らせたスキル、全てが規格外のエンターテインメント!永遠に人種、時代、ジャンルを越えて楽しんだもん勝ち!

 

 

 

 

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ライター / 常谷 卓

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